結論から言うと、ハンガリーはプリペイド SIM の開通前の本人確認が電子通信法 (Eht.) § 129 で事業者に義務づけられ、ハンガリーの身分証を持たない旅行者はパスポートなどを店頭で見せて確認を受ける国です。日本を出る前に travel eSIM を入れておけば、この店頭での手続きは購入の流れに入りません。3G は 2023 年 11 月までに全社で終了し、通信会社も Telenor → Yettel、Vodafone → One と名前が変わっています。セルビアやウクライナとの国境の近くでは、端末のネットワーク選択を手動に。料金は、eSIMDB 掲載価格では eSIM4Travel が表のすべての容量で最も安く、公式ページで価格と回線を確かめられるのは Nomad (1GB/7 日 ¥712 から) です。

ハンガリーでも、着いたら空港で SIM を買えば平気ですか?

そこにハンガリーならではの決まりがあります。2017 年から続く電子通信法のルールが関わるので、最初の章で順に見ていきましょう。

昔のガイドに載っている携帯会社の名前で探せばいいですか?

通信当局 NMHH の 2026 年 4 月の報告書を見ると、昔のガイドとはだいぶ様子が違います。どこが変わったのか、本文で確かめましょう。

ついでにセルビアにも寄りたいけど、通信は同じですか?

地図では隣でも、通信の扱いは国ごとに違います。現地の通信会社 One も国境近くでの設定に注意を促しているので、後の章で見ましょう。

ヨーロッパなら、支払いはカードだけで何とかなりますよね?

ハンガリー中央銀行の 2025 年の報告書に、旅行者が見落としやすい数字があります。現金をどれだけ持つかは、それを見てから決めましょう。
この記事でわかること: ハンガリーの法令・通信当局 NMHH・欧州委員会・ハンガリー中央銀行 (MNB)・ブダペスト交通センター (BKK)・外務省・通信事業者・各 eSIM プロバイダの公開情報をたどり (規制情報は 2026 年 10 月 16 日に確認、価格の時点は料金の章に明記)、私 sasapy がふだん海外の eSIM を選ぶときの判断軸で整理しました。答えるのは次の 7 点です。
- ハンガリーのプリペイド SIM に「開通前の本人確認」が必要な理由と、travel eSIM との違い
- Yettel・One への社名変更と 3G 全廃で、古いガイドの情報がどう古くなったか
- 通信事業者ごとの 5G カバー率の差と、eSIM が乗る回線の確かめ方
- セルビアとウクライナ、2 つの EU 域外の隣国との国境で気をつけること
- Nomad (公式・円建て)・Saily と eSIM4Travel (eSIMDB 掲載) の容量別料金と、「無制限」の 1 日上限
- フォリントと現金の割合、ブダペストの地下鉄のタッチ決済、緊急通報
- 日本人の入国条件 (ビザ免除 90 日・パスポート残存・EES) と外務省の安全情報
ハンガリーのプリペイド SIM は「開通前の本人確認」が法律で義務——外国人は店頭でパスポート
本ページの開示: 本ページにはアフィリエイトリンクが含まれており、ご利用に応じて当サイトに収益が発生する場合があります。規制情報と Nomad の価格は 2026 年 10 月 16 日に確認した値、Saily と eSIM4Travel の価格は集計サイト eSIMDB の掲載値 (更新日はそれぞれ 2026 年 10 月 4 日・9 月 23 日) で、私 sasapy がハンガリーの法令・通信当局 NMHH・欧州委員会・ハンガリー中央銀行・外務省・通信事業者 (Telekom / Yettel / One) 公式・各 eSIM プロバイダ公式ページ、および eSIMDB の情報を主軸に整理しています。料金は変動が速いため、購入前に各社公式で最終確認してください。

旅行者でも、ハンガリーの SIM は買えるんですか?

買えます。NMHH の規則では、ハンガリー発行の身分証がない人は、パスポートなどを本人が直接見せて確認を受ける形です。
ハンガリーの電子通信法 (2003 年法律第 100 号、Eht.) § 129は、プリペイドの携帯電話サービスの契約を結ぶ前に、事業者が契約者の身分証の有効性を国の身分証登録で確認するよう定めています。そして確認がうまくいかなければ契約は結べず、事業者はサービスを始めてはならないとされています。通信当局 NMHH の2017 年の案内によると、2017 年以降に買ったカードは契約前に確認する運用になり、それより前のカードも 2017 年 6 月 30 日までに照合が求められました。
旅行者に関わるのは、NMHH の2020 年規則第 22 号 § 33 (5)です。ハンガリー当局が発行した身分証を持たない人は、入国や滞在の資格を示す書類 (パスポートなど) を本人が直接見せて確認を受けると書かれています。つまり「旅行者はハンガリーの SIM を買えない」のではなく、窓口で確認を受けてからでないと回線が使えない、というのが正確なところです。事業者の案内もこれに沿っています。Yettel の英語ページは、ハンガリーの身分証がない人は店舗にパスポートか在留許可を持って来るよう求め、その場合はオンラインや電話では買えないと書いています。One の外国人向けページも、外国人は店舗での開通がいちばん簡単だと案内しています。
Telekom の旅行者向け Travel SIMは、ブダペスト・リスト・フェレンツ国際空港のターミナル 2B 到着階の店舗でも買えますが、パスポートなどの身分証が必要で、eSIM 版はオンラインでは買えず店舗のみ、データ専用で通話と SMS はできません。なお Yettel は旅行者向けのデータ通信プラン eSIM「Yettel Pass」(電話番号付き)をオンラインで売っており、法律上いくつかの情報が必要だとしつつ、本人確認をどう行うかはページに書かれていません。ここは確認できなかったので言い切りません。
travel eSIM はどう違うのか
この本人確認は、ハンガリーのプリペイド回線を提供する事業者が開通前に行う義務です。Saily・Nomad・eSIM4Travel のような travel eSIM は、ハンガリー国外のプロバイダから買い、ハンガリーの回線にローミングでつながる仕組みなので、店頭でパスポートを見せる手続きは購入の流れに入っていません (購入時のアカウント作成などは各社の手順に従います)。私が travel eSIM を選ぶ理由もここにあります。日本を出る前にインストールまで終わらせ、着陸後すぐ使い始められること (現地で eSIM 側のデータローミングを ON にするのが前提)、そして日本の番号を残したまま 2 回線で動けることです。
公平のために書いておくと、One や Yettel のプリペイド SIM、Yettel Pass にはハンガリーの電話番号が付き、大容量のプランもあります (価格は料金の章で並べます)。数週間以上滞在して現地の番号が欲しい人は、店舗に寄る時間を取ってでも現地 SIM を選ぶ価値があります。短い旅行で、着いた瞬間から地図と配車と決済を使いたいなら travel eSIM、というのが私の線引きです。
社名変更と 3G 全廃——いまのハンガリーの通信網と、eSIM が乗る回線

ガイドに「地方は 3G」とあったけど、大丈夫かな?

その情報は古いです。報道によると、Yettel が 2023 年 11 月 13 日に 3G を止めたのが最後で、いまハンガリーに 3G はありません。
NMHH の携帯市場報告 (2025 年下半期、2026 年 4 月 27 日公表)によると、自前の携帯網を持つのはMagyar Telekom・Yettel・One の 3 社で、2025 年第 4 四半期の音声サービスを使う契約数のシェアは Telekom 46%・One 28%・Yettel 25%、3 社で 99% を占めます。同じ報告書の注記にあるとおり、Telenor は 2022 年 3 月から Yettel に、Vodafone は 2025 年に One に名前を変えました。One の親会社 4iG の発表では、2025 年 1 月 1 日から Vodafone などのサービスが One のブランドにまとめられています。「Vodafone・Telenor・Magyar Telekom」と書いてあるガイドは、それより前の情報です。
3G も終わっています。Telekom は 2022 年 7 月 1 日に全国で 3G を止め (hvg.hu の報道)、Vodafone も 2023 年に停止、Yettel が 2023 年 11 月 13 日に最後に止めました (DCD の報道)。NMHH の2025 年 9 月 18 日の案内によると 2G はまだ動いており、2026 年からは Telekom と Yettel が 2G の無線網を共用、2G の停止は早くても 2028〜30 年ごろの見込みです。データ専用の travel eSIM は 4G/5G でデータ通信をする前提で、通話は LINE や WhatsApp などのアプリで行うことになります。なお、各 travel eSIM がハンガリーでのローミング中に VoLTE (4G での音声通話) を使えるかどうかは確認できていません。
古いガイドの情報と、いまの情報
| 古いガイドの記述 | 2026 年 10 月時点の情報 | 出典 |
|---|---|---|
| 大手は Vodafone・Telenor・Magyar Telekom | Telenor は Yettel、Vodafone は One に改名。いまの 3 社は Telekom・Yettel・One | NMHH 携帯市場報告 |
| 地方では 3G になることがある | 3G は 2023 年 11 月 13 日の Yettel を最後に全廃。残るのは 2G (2028〜30 年ごろ停止見込み) | NMHH 2G の案内 |
| 現地 SIM は 1,500 フォリントで 3GB | 1,500 フォリントは One の店舗での SIM カード代 (オンラインは 500 フォリント)。データは別料金 | One Tuti |
| ウクライナ国境の近くでは EU の SIM でも追加料金 | 2026 年 1 月 1 日からウクライナも EU の Roam Like At Home の対象。セルビアは対象外 | 欧州委員会 |
5G カバー率は事業者で差がある
5G の人口カバー率は、Telekom が2026 年 2 月 25 日の発表で屋外 86% (2025 年末時点)とし、5 月 12 日の発表でも 86% としています。Yettel は自社の通信網のページで4G 99%・5G 52% (いずれも人口比) としています。One はページで割合を示していません。人口比なので、国土の何割かとは別の数字です。街全体の目安としては、Ookla の Speedtest Global Index (2026 年 8 月版) でハンガリーのモバイル下り速度の中央値が約 94Mbps です。これは現地回線全体の値で、travel eSIM の速度ではありません。
eSIM がどの回線に乗るかを見てから買う
ここで効いてくるのがtravel eSIM がどの事業者の回線を使うかです。Nomad はハンガリー eSIM のページで Vodafone (いまの One) と Yettel (5G 表示) を挙げており、Telekom は含まれていません。eSIM4Travel は集計サイト eSIMDB の掲載で「Telenor, T-Mobile, Vodafone」と旧名で書かれていますが、これは Yettel・Telekom・One の3 社すべてのことです。Saily がハンガリーで使う回線は確認できなかったため、本記事では書きません。「Nomad は弱い」という話ではなく、地方を長く回るなら購入前に対応回線の一覧を見る、というのが私の考え方です。
eSIM 対応と SIM ロックの確認
料金を比べる前に、手持ちの端末が eSIM に対応していて、SIM ロックが解除されているかを確認してください。Apple のデュアル SIM のサポート文書によると、eSIM を使えるのは iPhone XS・XS Max・XR 以降です。SIM ロックはApple の案内どおり「設定」→「一般」→「情報」で確認でき、「SIM ロックなし」と出ていれば解除済みです。Apple の海外での eSIM 利用の案内によると、travel eSIM をデータ回線にしても iMessage と FaceTime は日本の回線のまま使えます。なお Yettel Pass は5G 対応端末のみで、iPhone XR・XS・XS Max・11 シリーズ・SE (第 2 世代) は対象外と書かれています。古めの iPhone で現地の eSIM を考えている人は注意してください。
セルビアとウクライナ——EU 域外の 2 つの隣国と国境の注意点

セルビアに寄るなら、何に気をつければいい?

Yettel の料金区分では、セルビアは EU 料金が使えない区分です。One も、EU 域外の国境近くではネットワーク選択を手動にするよう勧めています。
ハンガリーは南でセルビア、北東でウクライナと接しています。どちらも EU 加盟国ではありませんが、通信の扱いは違います。欧州委員会のローミング案内によると、EU の Roam Like At Home (EU 域内なら国内料金のままローミングできる制度) は2026 年 1 月 1 日からウクライナとモルドバにも広がりました。一方、Yettel のローミングページではウクライナは EU と同じ第 1 区分、セルビアはスイスや米国と同じ第 2 区分で、EU のローミング規則は第 1 区分にしか適用されないと書かれています。ただしこれは EU の事業者の SIM の話で、日本の SIM はそもそも Roam Like At Home の対象外です。
travel eSIM でも油断はできません。Nomad・Saily・eSIM4Travel のハンガリー単国プランは、対象国がハンガリーだけです。ハンガリー専用のプランがセルビアやウクライナの回線上でどう動くか (つながらないのか、料金がかかるのか) は確認できていません。One のローミングページは、国境に近い場所や EU 域外の国境の近くでは手動のネットワーク選択にして、外国の回線へ自動で切り替わるのを防ぐよう勧めており、Yettel も同じ設定を案内しています。セルビア国境に近いセゲド周辺などでは、ネットワーク選択を「手動」にしてハンガリーの事業者を選んでおくと安心です。セルビアにも入る旅程なら、対象国の一覧にセルビアが入っているプランを選んでください。Nomad には「バルカン」などの周遊プランもありますが、各社の周遊プランの対象国は本記事では確認しきれていないので、購入画面の対象国リストで必ず確かめてください。セルビア側の事情はセルビアの eSIM ガイドにまとめています。
陸路の国境では審査や検問がある
セルビアとウクライナとの国境はシェンゲン圏の外との国境なので、通常の出入国審査があります。ドイツ外務省のハンガリーの渡航情報も、ハンガリーとセルビア、ハンガリーとウクライナの国境では書類がデータベースで照合されるため、待ち時間が長くなると注意しています。また欧州委員会の国境管理の一時再導入の一覧によると、オーストリアは 2026 年 9 月 16 日〜2027 年 3 月 15 日、ハンガリーとの陸の国境で検問を行っています。列車や車で国境を越えるときはパスポートの原本を手元に置き、電子チケットを見せられるようスマホの充電も確保しておきましょう。周辺国と組み合わせる旅なら、オーストリアの eSIM ガイドやスロバキアの eSIM ガイドもあわせてどうぞ。
使用容量別の eSIM 料金比較 (2026 年 10 月時点)

「無制限」プランなら、容量を気にせず使えますよね?

名前ほどではありません。Nomad の公式ページでは 1 日 2GB を超えると 1Mbps に落ちます。ほかの 2 社にも 1 日ごとの上限があります。
料金は情報源の確かさが社ごとに違うので、そこを分けて並べます。Nomad は公式ページの価格 (円建て、括弧内は同ページの米ドル表示、2026 年 10 月 16 日確認)、Saily と eSIM4Travel は集計サイト eSIMDB の掲載価格 (米ドル)です。eSIMDB の更新日は Saily が 2026 年 10 月 4 日、eSIM4Travel が 2026 年 9 月 23 日です。いずれもデータ専用で、ハンガリーの電話番号や SMS は付きません。
容量別の価格一覧 (ハンガリー単国プラン)
| 容量 / 有効期間 | Nomad (公式) | Saily (eSIMDB による) | eSIM4Travel (eSIMDB による) |
|---|---|---|---|
| 1GB / 7 日 | ¥712 (US$4.50) | US$3.99 | US$1.23 |
| 3GB / 30 日 | ¥1,424 (US$9.00) | US$7.99 | US$2.35 |
| 5GB / 30 日 | ¥1,978 (US$12.50) | US$11.99 | US$3.38 |
| 10GB / 30 日 | ¥2,532 (US$16.00) | US$18.99 | US$5.93 |
| 20GB / 30 日 | ¥3,165 (US$20.00) | US$31.99 | US$11.05 |
| 50GB / 30 日 | ¥7,122 (US$45.00) | 単国プランの掲載なし | US$29.64 |
この表の範囲では、1GB〜50GB のすべてで eSIMDB 掲載の eSIM4Travel が最も安い並びです。ただし eSIM4Travel の価格は集計サイトの数字で、公式ページでは価格を直接確認できませんでした。提供元の公式ページで価格と回線 (One / Yettel) を確認できたのは Nomad だけです。Saily と Nomad を米ドルで比べると、1GB・3GB・5GB は Saily が安く、10GB・20GB は Nomad が安いという逆転があります (10GB は US$16.00 と US$18.99、20GB は US$20.00 と US$31.99)。
「無制限」プランの 1 日上限
| プロバイダ | 1 日あたりの高速枠 | 期間と価格 |
|---|---|---|
| Nomad (公式) | 2GB/日、超過後は 1Mbps | 3 日 ¥1,741 / 5 日 ¥2,849 / 7 日 ¥3,956 / 10 日 ¥5,222 |
| Saily (eSIMDB による) | 5GB/日、超過後は低速 (eSIMDB の説明では 1Mbps) | 5 日 US$18.99 / 10 日 US$34.99 / 15 日 US$48.99 / 30 日 US$71.99 |
| eSIM4Travel (eSIMDB による) | 3GB/日、超過後は 1Mbps | 3 日 US$6.88 / 5 日 US$10.91 / 7 日 US$14.95 / 10 日 US$21.01 |
どの社も「無制限」は1 日ごとの高速枠つきです。同じ日数で並べると、こちらも eSIMDB 掲載の eSIM4Travel が最も安くなっています。動画を長時間見たりテザリングで PC 作業をしたりする日が何日も続かないなら、容量プランのほうが総額を抑えやすい、というのが私の選び方の基準です。Nomad のプランは購入から 60 日以内に開始でき、ネットワークに接続した時点 (または 60 日経過時) に自動で始まります。
現地 SIM の価格 (参考)
比較のために現地の選択肢も並べておきます (各社の公式ページ、2026 年 10 月 16 日確認)。いずれもハンガリーの通貨フォリント建てで、ユーロ換算はハンガリー中央銀行の 2026 年 10 月 15 日の公式レート (1 ユーロ = 364.18 フォリント) による概算です。
- Telekom Travel SIM: 20GB/10 日 10,000 フォリント (約 27.5 ユーロ)、100GB/30 日 15,000 フォリント。ハンガリーと EU で使えるデータ専用。空港ターミナル 2B などの店舗で、身分証を見せて購入
- Yettel Pass: 旅行者向けのデータ通信プラン eSIM をオンラインで販売。Pass S (3 日) 3,000 フォリント、Pass M (7 日) 7,000 フォリントはハンガリー国内のデータが無制限、Pass L (30 日) 9,000 フォリント (約 24.7 ユーロ) は 30GB。ハンガリーの電話番号付きだが、5G 対応端末のみ
- One のプリペイド「Tuti」: SIM カード代はオンライン・販売店で 500 フォリント、One の店舗で 1,500 フォリント。データは追加で 5GB 2,290 フォリント、20GB 4,990 フォリントなど。外国人は店舗での開通が案内されている
通貨も期間も違うので単純な比較はしませんが、現地の選択肢にはハンガリーの番号が付くもの (Yettel Pass、One のプリペイド) や、EU 内でもそのまま使えるもの (Telekom Travel SIM、Yettel Pass) があるのが利点です。その代わり、店舗での本人確認 (Telekom・One・Yettel の SIM カード) や端末の条件 (Yettel Pass) という手間があります。travel eSIM は日本で入れていけるのが利点で、ハンガリーの番号は付きません。
クーポンコード一覧 (2026 年 10 月時点)
| プロバイダ | クーポンコード | 割引 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Saily | CAIRNR6205 |
$5 OFF | 適用条件は Saily の規約で確認 |
| Nomad | ILEXBDNSXSBA |
$5 OFF | 適用条件は Nomad の規約で確認。円で払う場合の割引額は決済画面で確認 |
| eSIM4Travel | 当サイト専用コードなし | なし | 表示価格のまま比較 |
クーポンには対象プランや最低利用金額、初回限定などの条件がつくことがあります。Saily (US$3.99) と Nomad (US$4.50) の 1GB プランのように表示価格が $5 を下回るプランでは、割引がどう適用されるか分からないので、決済画面で割引後の金額を確かめてから購入してください。
推奨 eSIM 3 選——価格・確かさ・1 日枠で選び分ける
3 社は強みがはっきり分かれます。価格の安さを取るか、公式で確認できる情報の確かさを取るか、「無制限」プランの 1 日の高速枠の大きさを取るかで選んでください。セルビアにも入る場合は、どの社でも対象国にセルビアを含むプランかどうかを最初に確認します。
eSIM4Travel——価格を最優先、3 社の回線に対応
eSIMDB の掲載 (2026 年 9 月 23 日更新) では、1GB/7 日 US$1.23 から 50GB/30 日 US$29.64 まで。上の表ではすべての容量で最も安い選択肢です。掲載上の対応回線は旧名の「Telenor, T-Mobile, Vodafone」、つまり Yettel・Telekom・One の 3 社です。当サイト専用のクーポンコードはありませんので、表示価格のまま判断してください。表の数字は集計サイトのものなので、公式のハンガリー eSIM ページで、購入前に最新の価格と対象国を確認してください。
Nomad——公式の価格と回線で選びたい、10GB・20GB は Saily より安い
Nomad は今回の 3 社で唯一、公式ページで円建て価格と乗り入れ回線 (One と Yettel、5G) を確認できるプロバイダです。1GB/7 日 ¥712 から 50GB/30 日 ¥7,122 まで。10GB・20GB では Saily より安くなります。Telekom の回線には乗らない点は、前の章のとおり購入前に知っておいてください。対象国はハンガリーのみなので、セルビアに入るなら別のプランを検討してください。クーポンILEXBDNSXSBAで $5 OFF (円で払う場合の割引額は決済画面で確認してください)。料金はNomad のハンガリー eSIM ページで最新を確認してください。
Saily——「無制限」の 1 日枠を重視するなら、1GB〜5GB は Nomad より少し安い
eSIMDB の掲載 (2026 年 10 月 4 日更新) では 1GB/7 日 US$3.99・3GB/30 日 US$7.99・5GB/30 日 US$11.99 で、1GB〜5GB では Nomad より少し安く、10GB・20GB では 3 社の中で最も高くなります。データ専用で電話番号・SMS は付きません。Saily ならではの点は「無制限」の 1 日の高速枠が 5GB と、3 社の中でいちばん大きいことで、動画やテザリングで 1 日 2〜3GB では足りない日が続く人に向きます (5 日 US$18.99、10 日 US$34.99)。クーポンCAIRNR6205で $5 OFF。詳しくはSaily のハンガリー eSIM ページで確認できます (表の価格は eSIMDB の掲載値です)。
インストールは日本の自宅 Wi-Fi で済ませるのが私の定番の段取りです。出発前に QR コードを読み取り、データローミングは OFF のままにしておき、ハンガリーに着いてから eSIM 側のローミングを ON にします。「モバイルデータ通信」だけを eSIM 側に切り替えれば、日本の番号での SMS 受信 (二段階認証など) も残せます。日本の通信会社の海外ローミング料金は、各社の案内で確認してください。着いてもつながらないときは、eSIM 側のデータローミングが ON か、「モバイルデータ通信」が eSIM 側になっているかをまず見直し、それでもだめならネットワーク選択を手動にして、プランが使う事業者 (Nomad なら One か Yettel。Nomad のページでは One が旧名の Vodafone と書かれています) を選んでみてください。
フォリントと現金、地下鉄のタッチ決済——ハンガリーでデータが要る場面

ブダペストの地下鉄、切符はどう買えばいいですか?

BKK によると 2026 年 4 月 22 日から全地下鉄線で、タッチ決済のカードやスマホをかざして乗れます。トラムやバスは別のルールです。
通貨はユーロではなくフォリント、店頭の買い物の半分以上はまだ現金
ハンガリーは EU 加盟国ですが、通貨はユーロではなくフォリント (HUF) です。ハンガリー中央銀行の決済システム報告 2025 (2024 年のデータ) によると、店頭での買い物のうち電子決済は回数で 43%、つまり残りの 57% はまだ電子決済ではありません。一方で店舗の 84% は電子決済を確実に受け付けており、カード払いの 4 分の 1 以上はスマホなどのモバイルウォレット経由です。カードとスマホ決済を主にしつつ、フォリントの現金も少し持っておくのが現実的です。
両替は銀行や公認の両替所で。外務省の安全対策基礎データによると、公認の両替所以外での両替は違法で、応じた側も処罰の対象になります。空港の両替所付近での盗難も報告されているので、両替の前後は荷物から目を離さないでください。
ブダペストの地下鉄と空港バスはタッチ決済で乗れる
ブダペスト交通センター (BKK) の2026 年 4 月 22 日の発表によると、タッチ決済の「Pay&GO」が地下鉄の全線 (M1〜M4) と空港行きの 100E バスで使えるようになりました。事前登録もアプリも紙の切符も不要で、読み取り機にカードやスマホを 1 回かざすと 1 回券の購入と刻印が一度に済みます。検札ではそのカードが乗車券の代わりになり、スマホの場合は購入時と同じ操作をしてから検札員の端末にかざします。一方、トラムやほかのバスでは、紙の切符を刻印するか、BudapestGO アプリの切符を使います。外務省も、公共交通では切符の刻印が必要で、抜き打ちの検札と罰金があると注意しています。乗り換えを調べるにも、アプリの切符を出すにもデータ回線が要ります。
緊急通報は 112、データ専用 eSIM の注意
緊急通報は112 (英語可) のほか、警察 107、救急 104、消防 105 です (外務省 安全対策基礎データ)。欧州委員会の案内のとおり、112 は EU のどこでも無料でかけられる緊急番号です。データ専用の travel eSIM には電話番号がないので、通話や SMS のために日本の SIM は回線として残しておくのが基本です。
日本人のハンガリー入国と外務省の安全情報

パスポートはホテルに置いて出かけてもいいですか?

外務省によると、ハンガリーでは外国人に身分証の常時携行が義務づけられていて、旅行者は旅券を常に持ち歩くよう求められています。
外務省の安全対策基礎データ (2025 年 11 月 27 日更新)によると、日本とハンガリーの間には査証相互免除取極があり、観光や知人訪問などで 90 日以内の短期滞在なら査証は不要です。シェンゲン協定のルールで、あらゆる 180 日の期間内で最大 90 日までとなります。パスポートは出国予定日から 3 か月以上の有効期間が残っている必要があります。同じページには、外国人は身分証の常時携行が義務で、旅行者は旅券を常に携行するようにとも書かれています。パスポートは、現地 SIM を買うときの本人確認にも使います。
2025 年 10 月 12 日からは EU の出入国システム EES が段階的に始まり、欧州委員会の案内によると 2026 年 4 月 10 日に全面運用となって、パスポートへのスタンプに代わり指紋と顔画像を登録する方式になりました。外務省によれば渡航前に行う手続きはなく、入国時に係官の案内に従います。空港だけでなく、セルビアやウクライナから陸路で入るときも対象です。初回の登録で時間がかかることもあるので、列に並ぶ前に eSIM でデータが使える状態にしておくと、宿や迎えの連絡に困りません。一方、ETIASは欧州委員会によると 2026 年 10 月時点でまだ運用されておらず、申請も受け付けていません。
外務省の安全情報と、現地での注意
外務省 海外安全ホームページのハンガリーのページは、2026 年 10 月 16 日時点で「現在、危険情報は出ておりません。」「現在、スポット情報は出ておりません。」と表示しており、感染症危険情報も出ていません (外務省 ハンガリーのページ)。一方で安全対策基礎データは、治安は全般的に良好としつつ、2024 年の犯罪件数は 23 万 3,470 件で人口当たりでは日本より多く、ブダペストの 5・6・7・8 区でスリや置き引き、詐欺が多いとしています。ブダペスト東駅のホームや、オーストリア・チェコへ向かう国際列車での盗難にも注意が呼びかけられています。
レンタカーで回る人は、右側通行で、市街地の外ではロービームの点灯が必要、飲酒運転は一切認められない点に気をつけてください。3 か月未満の滞在なら、外務省の「たびレジ」に登録しておくと現地の安全情報をメールで受け取れます。
よくある質問
旅行者でもハンガリーでプリペイド SIM を買えますか?
買えます。電子通信法 § 129 によりプリペイド回線は開通前に本人確認が必要で、ハンガリー発行の身分証がない人は、パスポートなどを本人が直接見せて確認を受けます。Yettel と One は外国人に店舗での手続きを案内しており、Telekom の Travel SIM は空港ターミナル 2B などの店舗で身分証を見せて買えます。
travel eSIM でもハンガリーで本人確認は必要ですか?
ハンガリーの本人確認は、ハンガリーのプリペイド回線を提供する事業者が開通前に行う義務です。travel eSIM はハンガリー国外のプロバイダから買ってローミングで使う仕組みなので、店頭でパスポートを見せる手続きは購入の流れに入っていません。購入時のアカウント作成などは各プロバイダの手順に従います。
ハンガリーに 3G はありますか?
ありません。Telekom が 2022 年、Vodafone (いまの One) が 2023 年に止め、Yettel が 2023 年 11 月 13 日に最後に止めました。2G はまだ動いていますが、停止は早ければ 2028〜30 年ごろの見込みです。
ハンガリーの eSIM はセルビアでも使えますか?
ハンガリー単国プランの対象国はハンガリーだけです。セルビアは EU 加盟国ではなく、Yettel の料金区分でも EU のローミング規則が適用されない区分です。セルビアに入るなら対象国にセルビアを含むプランを選び、国境近くではネットワーク選択を手動にしておいてください。
「無制限」プランは本当に無制限ですか?
1 日ごとの高速枠があります。Nomad は 2GB/日 (公式)、Saily は 5GB/日、eSIM4Travel は 3GB/日 (いずれも eSIMDB による) で、超えると低速 (1Mbps) になります。
ハンガリーではユーロやカードが使えますか?
通貨はユーロではなくフォリントです。ハンガリー中央銀行によると店舗の 84% は電子決済を確実に受け付けますが、2024 年の店頭での買い物は回数で 57% がまだ電子決済ではありませんでした。フォリントの現金も少し持ち、両替は銀行や公認の両替所で行ってください。
日本人はハンガリーにビザなしで何日滞在できますか?
外務省によると、観光などの 90 日以内の短期滞在なら査証は不要で、あらゆる 180 日の期間内で最大 90 日までです。パスポートは出国予定日から 3 か月以上の有効期間が必要で、滞在中は旅券を常に携行するよう求められています。入国時には EES で指紋と顔画像を登録しますが、事前の手続きはありません。
どの eSIM がハンガリーでおすすめですか?
価格を最優先するなら eSIM4Travel (eSIMDB 掲載で表のすべての容量が最安・当サイト専用クーポンなし)、公式で価格と回線を確かめたい人なら Nomad (10GB・20GB は Saily より安い・10GB/30 日 ¥2,532・クーポンILEXBDNSXSBAで $5 OFF)、「無制限」の 1 日枠 (5GB) を重視するなら Saily (1GB〜5GB は Nomad より少し安い・クーポンCAIRNR6205で $5 OFF) です。セルビアに入るなら、どの社でもセルビアを含むプランかを先に確認してください。
まとめ——ハンガリー旅行に最適な eSIM の選び方
ハンガリーでは「現地 SIM は店頭で本人確認、古いガイドの社名と 3G の話は過去のもの、セルビアやウクライナの国境近くではネットワーク選択を手動に」と覚えておけば、大きく迷うことはないはずです。通貨はフォリントで、現金もまだよく使われています。
- 価格最優先: eSIM4Travel (eSIMDB 掲載で 1GB/7 日 US$1.23 から・表のすべての容量で最安・当サイト専用クーポンなし)
- 公式の価格と回線で選ぶ: Nomad (1GB/7 日 ¥712 から・One と Yettel の回線・10GB と 20GB は Saily より安い・
ILEXBDNSXSBAで $5 OFF) - 「無制限」の 1 日枠重視: Saily (1 日 5GB は 3 社で最大・1GB/7 日 US$3.99 からで 1GB〜5GB は Nomad より少し安い・
CAIRNR6205で $5 OFF) - セルビアに入るなら: セルビアを含むプランを選び、国境付近はネットワーク選択を手動に
- 共通の前提: 端末の eSIM 対応と SIM ロック解除を確認し、日本の SIM は通話と SMS 用に残す。パスポートは常に携行し、フォリントの現金も少し用意
ほかの国の eSIM ガイドは cairnroam 日本語版のトップページ から探せます。記事の内容について気づいた点があれば お問い合わせフォーム からお知らせください。
参考文献
- ハンガリー法令 — 2003. évi C. törvény az elektronikus hírközlésről (電子通信法) § 129 — プリペイド契約の前に身分証を確認、確認できなければ開通不可
- NMHH — 22/2020. (XII. 21.) NMHH rendelet — ハンガリーの身分証がない人は書類を本人が直接提示 (§ 33 (5))
- NMHH — Feltöltőkártyás előfizetések (2017) — 2017 年からの本人確認の運用
- NMHH — Mobilpiaci jelentés 2025 II. félév (2026-04-27) — 3 社体制とシェア、Telenor → Yettel、Vodafone → One
- 4iG — One márkanév alatt egyesíti távközlési kereskedelmi szolgáltatásait — 2025 年 1 月 1 日から One ブランドに統合
- NMHH — Minden érintettnek készülnie kell a 2G kivezetésére (2025-09-18) — 3G 停止完了、2G の共用と停止見込み
- hvg.hu — Telekom 3G lekapcsolás (2022-07-01) — Telekom の 3G 停止
- DCD — Yettel to wave goodbye to 3G in Hungary next month (2023-10-13) — Yettel の 3G 停止 (2023 年 11 月 13 日)
- Magyar Telekom — Sajtóközlemény (2026-02-25) — 5G 屋外人口カバー率 86% (2025 年末)
- Magyar Telekom — Sajtóközlemény (2026-05-12) — 5G 人口カバー率 86%、2100MHz の免許を 2042 年まで延長
- Yettel — Hálózat — 4G 99%・5G 52% (人口比)
- Ookla — Speedtest Global Index: Hungary (2026 年 8 月) — モバイル下り速度の中央値
- Yettel — Annual data reconciliation for prepaid — ハンガリーの身分証がない人は店舗でパスポート等を提示
- One — For foreign visitors — 外国人は店舗での開通を案内
- Magyar Telekom — Travel 5G Data SIM / Visiting Hungary — 空港ターミナル 2B、身分証が必要、20GB/10 日 10,000 フォリント
- Yettel — eSIM Hungary (Yettel Pass) — 旅行者向けデータ eSIM、5G 対応端末のみ
- One — Tuti Feltöltőkártya — SIM カード代とデータ追加料金
- 欧州委員会 — Roaming — Roam Like At Home、2026 年 1 月 1 日からウクライナ・モルドバに拡大
- Yettel — Roaming — ウクライナは第 1 区分、セルビアは第 2 区分、国境付近の手動選択
- One — Roaming — EU 域外の国境近くでは手動のネットワーク選択
- 欧州委員会 — Temporary reintroduction of border control — オーストリアのハンガリー国境での検問 (2026-09-16〜2027-03-15)
- ドイツ外務省 — Ungarn: Reise- und Sicherheitshinweise — セルビア・ウクライナ国境での待ち時間
- 欧州委員会 — Entry/Exit System (EES) — 2026 年 4 月 10 日に全面運用、指紋と顔画像の登録
- 欧州委員会 — ETIAS — ETIAS は現時点で運用されていない
- 欧州委員会 — 112 — EU 共通の無料緊急番号
- ハンガリー中央銀行 — Fizetési rendszer jelentés 2025 — 店頭の電子決済 43%、店舗の 84% が電子決済を受け付け
- ハンガリー中央銀行 — 公式為替レート — 1 ユーロ = 364.18 フォリント (2026-10-15)
- BKK — Buy and validate your single ticket with a single tap (2026-04-22) — 地下鉄全線と 100E バスでタッチ決済
- 外務省 海外安全ホームページ — ハンガリー 安全対策基礎データ — 査証免除、パスポート残存期間、旅券の常時携行、犯罪動向、緊急通報
- 外務省 海外安全ホームページ — ハンガリー 危険・スポット・広域情報 — 2026 年 10 月 16 日時点で危険情報・スポット情報の発出なし
- Apple — Using Dual SIM with an eSIM — eSIM 対応機種
- Apple — How to unlock your iPhone for use with a different carrier — SIM ロックの確認方法
- Apple — Use eSIM while traveling internationally — 海外での eSIM 利用
- Nomad — Hungary eSIM (2026-10-16 時点) — Vodafone (One) / Yettel 回線、対象国ハンガリーのみ、1GB/7 日 ¥712 から
- eSIMDB — Saily Hungary (2026-10-04 更新) — 1GB/7 日 US$3.99 から、「無制限」は 5GB/日
- eSIMDB — eSIM4Travel Hungary (2026-09-23 更新) — 1GB/7 日 US$1.23 から、Telenor・T-Mobile・Vodafone (旧名) 回線
最終更新日: 2026-10-16

