結論から言うと、香港は 世界でもトップクラスに「通信で困らない」旅行先で、現地 SIM も travel eSIM も驚くほど簡単に手に入ります。それでも私がまず勧めるのは、日本出発前に travel eSIM を入れておくこと。理由はシンプルで、(1) 2023 年から現地 SIM は実名登記 (RNR) でパスポート提示が要るのに対し eSIM はローミング扱いで登記不要、(2) 日本の電話番号を保ったまま着いた瞬間からオンライン、(3) 香港は中国本土のような通信規制が無く Google も LINE もそのまま使える、の 3 点です。私が香港に立ち寄るたびに感じるのは、「難しいから eSIM」ではなく「簡単な香港をさらに身軽にするための eSIM」だという線引きでした。

香港って eSIM どうするのがいいのか、逆に情報が多すぎて迷ってて。

香港はどこよりも繋ぎやすい国です。現地 SIM も簡単ですが、2023 年から実名登記でパスポート提示が要ります。

じゃあ現地で SIM を買えばいいんですか?

それでも良いですが、eSIM なら実名登記も IMEI 登録も不要で、日本の番号を保ったまま着いた瞬間から使えます。

香港って中国みたいにアプリ規制はないんですか?

そこが肝です。香港は中国本土の金盾の外で、Google も LINE も普通に使えます。オープンなネットが最大の利点です。
このページで分かること: 日本人が香港で eSIM を使うときに私 (sasapy) が必ず先に確認しているのは、(1) 現地 SIM の実名登記 (RNR) はパスポート提示だけで即日だが、eSIM ならその店頭手続きごと省けること、(2) HKT (CSL/1O1O) / CMHK / SmarTone / 3 香港の 4 キャリアと世界屈指の 5G・MTR 全線カバーの実態、(3) 香港は中国本土の金盾 (グレートファイアウォール) の外で Google・LINE・WhatsApp がそのまま使えること、(4) Octopus と AlipayHK / WeChat Pay の決済まわり、の 4 点です。香港・マカオを何度も往復してきた整理を、OFCA / GSMA / Ookla / Opensignal などの公開資料で裏づける形でまとめました。
香港はどこよりも繋ぎやすい——それでも eSIM が最適な理由
本ページの開示: 本ページにはアフィリエイトリンクが含まれており、ご利用に応じて当サイトに収益が発生する場合があります。価格・規制情報は 2026 年 7 月時点で、私 sasapy が OFCA (通訊事務管理局) 公式・香港政府 (gov.hk)・キャリア公式・Ookla / Opensignal の公開資料から確認した値を主軸に整理しています。料金は変動が速いため、購入前に各社公式で最終確認してください。

香港なら現地で買っても困らない気がします。

困りません。ただ実名登記の店頭手続きと番号切替が要ります。eSIM はその手間ごと省ける、というだけの差です。
香港はインドのようにアプリが遮断されることもなく、現地 SIM もコンビニ (セブン-イレブン / サークル K) や空港で簡単に買えます。つまり 「出発前に買わないと詰む」タイプの国ではありません。それでも私が travel eSIM を先に入れておくのは、(1) 2023 年 2 月に完全施行された SIM 実名登記 (RNR) で、現地 SIM の購入時にパスポート提示と店頭での本人確認が必要になった、(2) 香港の空港に着いた瞬間から、日本の番号を保ったままデータだけ香港側で動かしたい、という 2 点です。eSIM はローミング扱いなので RNR の対象外。出発前の自宅 Wi-Fi で QR まで取り切っておけば、着陸→ローミング ON で即オンラインになります。RNR の詳細は OFCA の実名登記ページ を参照してください。
現地 SIM の実名登記 (RNR) と、eSIM がそれを省ける理由
香港では 2022 年 3 月から SIM 実名登記プログラム (RNR) が始まり、2023 年 2 月 23 日以降は未登記のプリペイド SIM が使えなくなりました。外国人旅行者は 自国のパスポートで登記できます (香港特別行政区パスポートや BN(O) パスポートは本人確認書類として認められません)。登録は 1 人あたり最大 10 枚まで、店頭で係員がパスポートを目視確認して有効化する方式で、待ち時間はほぼ無く即日です。香港政府の公式回答でもこの上限と手続きが説明されています (立法会 LCQ13)。
これに対して海外発行の travel eSIM は、あなたを 香港のキャリアの契約者ではなく「外国からのローミング利用者」として扱います。eSIM は国外で発行され香港の現地網にローミングする構造なので、香港側の RNR 登記もパスポート提示も不要。データ専用なので現地の電話番号は付きませんが (通話は WhatsApp などの VoIP で完結)、実名登記の店頭手続きと SIM 差し替えを丸ごと省けて、日本の番号も生かせます。なお香港には トルコやインドネシアのような旅行者向け IMEI 登録義務はありません。SIM フリー端末ならそのまま使えます。
香港のモバイル通信事情——4 大キャリアと世界屈指の 5G

キャリアが 4 社あって、どれに乗るのがいいんでしょう?

旅行者は自動選択で十分です。Opensignal では CMHK が 5G 最速、SmarTone がカバレッジ最良と評価されています。
香港の主要キャリアは 4 社です。HKT (CSL / プレミアムの 1O1O / Club SIM を運営する最大手グループ)、China Mobile Hong Kong (CMHK) (中国移動系で香港+本土のクロスボーダーに強い)、SmarTone、3 香港 (3HK / Hutchison) という構図。香港のモバイル普及率は世界屈指で、契約数は 2025 年 2 月時点で 約 2,723 万件・普及率 351%、うち 5G が約 760 万件 (約 30%)、1 契約あたり月間データ量は 8.6GB です (OFCA 統計より)。travel eSIM は通常このいずれかにローミングし、旅行者は自動選択で困りません。
品質面では、Opensignal の 2025 年香港レポートで CMHK が「Best Network」かつ 5G 最速、全体カバレッジでは SmarTone が最良と評価されています。モバイルの実効速度は Ookla 集計で中央値ダウンロード 約 82Mbps (2025 年初) と、香港は固定回線が世界最速級である一方、モバイルは中位という面白い立ち位置です。5G の主力バンドは n78 (3500MHz) で、n1 / n3 / n28、CMHK と SmarTone は n79 (4700MHz) も使います。MTR (地下鉄) は全線で電波が通り、市街地はほぼ死角がありません。圏外になるのは離島の内陸や登山道など一部だけです。香港の速度は Ookla Speedtest Global Index (Hong Kong) で確認できます。
使用容量別の eSIM 料金比較 (2026 年 7 月時点・代表値)
香港向けに travel eSIM を選ぶときの、Saily / Nomad / esim4travel の 公式表示価格 (定価) とクーポン適用後の実購入価格を容量帯別に整理しました。Saily・Nomad は香港向け公式ページの値、esim4travel は同クラスの代表値です。料金は改定が速いので、必ず購入前に各社公式で最終確認してください。参考までに現地の観光 SIM は CSL が HK$88=50GB (7 日・香港+マカオ) 前後と安いですが、その差は「実名登記の手続き不要・即時開通・日本の番号を保持・出発前に自宅で完結」を買う対価です。
データ容量プラン詳細 (定価 → クーポン後)
| 容量 / 有効期間 | Saily | Nomad | esim4travel (代表値) |
|---|---|---|---|
| 1 GB (7日) | $3.99 ※クーポン対象外 | $4.00 ※クーポン対象外 | $4.50 → $4.05 |
| 5 GB (30日) | $12.99 → $7.99 | — | $10.99 → $9.89 |
| 10 GB (30日) | $21.99 → $16.99 | $19 → $14 | $16.99 → $15.29 |
| 20 GB (30日) | $34.99 → $29.99 | $28 → $23 | $26.99 → $24.29 |
| 無制限 (30日/日次上限あり) | $89.99 → $84.99 | — | — |
「定価 $X → クーポン後 $Y」表記の太字 $Y が実際の購入価格。「※クーポン対象外」は定価が各社の最低クーポン利用金額に満たないケースです。「無制限」プランは各社とも 1 日あたりの高速上限を超えると低速化するソフトキャップ型です。
クーポンコード一覧 (2026 年 7 月時点有効)
- Saily: クーポン
CAIRNR6205で $5 OFF - Nomad: クーポン
ILEXBDNSXSBAで $5 OFF - esim4travel: クーポン
cairnroam(取得準備中)で 10% OFF
クーポン適用条件は各社公式 T&C に沿っています。Saily (公式 T&C) は定価 5.60 米ドル未満・初回購入のみ・併用不可、Nomad (公式 referral 規約) は定価 5 米ドル未満に適用不可。1GB のような少額プランはクーポン対象外になる点に注意してください。
推奨 eSIM 3 選——Saily / esim4travel / Nomad の使い分け

Saily・Nomad・esim4travel、どれが自分向きですか?

短期で手軽なら Saily、周遊は Nomad、最安は esim4travel。Saily は EU 拠点で GDPR 準拠なのも安心材料です。
3 社は性格がはっきり違うので、旅行スタイルで選び分けるのが失敗しないコツです。
Saily——初心者と短期都市観光、プライバシー重視に
Saily は NordVPN を運営する Nord Security 系列で、本社はリトアニア・ビリニュス (EU/EEA) にあり GDPR の下でデータ最小化を掲げるのが特徴です。香港では現地網にローミングし、広告・マルウェア URL ブロックが標準装備。Apple Pay / Google Pay 対応でカード番号の直接入力が不要、サポートも手厚く、初めての海外 eSIM でも心理的な壁が低い。3〜5 日の香港・マカオ短期旅行で SNS 投稿が多い人にまず勧める 1 枚です。クーポン CAIRNR6205 で $5 OFF。詳しい料金は Saily の香港 eSIM ページ で確認できます。
Nomad——マカオ・中国本土まで含む周遊に
Nomad は Lotusflare 系の eSIM で、容量課金の柔軟さと中容量〜大容量のコスパが持ち味です。香港からマカオ、さらに広東方面まで動く周遊や、長めの滞在で 1GB 単価がじわじわ効いてきます。動画会議や OS アップデートが旅先で発生するノマドワーカーにも向く構成。クーポン ILEXBDNSXSBA で $5 OFF。
esim4travel——最安で割り切る短期旅行に
esim4travel は最安帯に振った選択肢です。1〜3 日の香港観光で、地図とメッセンジャーと配車アプリが動けば十分、という割り切りならこれで答えが出ます。クーポン cairnroam(取得準備中)で 10% OFF。速度やサポートは上位 2 社にやや譲る場面があるので、「動画を多用する日は Saily / Nomad、軽い移動日は esim4travel」と使い分けるのが私の実運用です。
香港での eSIM 設定手順 (iPhone / Android)

eSIM の設定って、正直むずかしくないですか?

出発前に QR を読むだけです。日本の番号を保ったままデータだけ香港側に切替でき、対応機は Pixel 6 以降などです。
大前提は 日本の自宅 Wi-Fi で QR コードの読み取りまでを済ませること。香港ではアプリ遮断が無いので現地でも設定できますが、着いた瞬間から使うなら出発前に済ませておくのが確実です。私は出国 24 時間以上前に済ませ、データローミングを OFF にしたまま放置 (この状態なら料金は発生しません)、香港到着後にローミングを ON にするだけ、という段取りにしています。
iPhone は「設定」→「モバイル通信」→「eSIM を追加」→「QR コードを使用」で provider 発行の QR を読み取り、回線ラベル (例:「Hong Kong Travel」) を設定。「デフォルト回線」は日本の物理 SIM のまま、「モバイルデータ通信」を eSIM 側に切り替えれば、日本の電話番号を維持したままデータだけ香港側で動きます。これで日本宛の SMS 認証も切れません。Android は「設定」→「ネットワーク」→「SIM」→「eSIM を追加」で同様です。代表的な対応機は Pixel 6 以降、Galaxy S20 以降、Xperia 1 IV 以降。香港は主要バンドを広く整備しているので、近年の SIM フリー機なら 5G までまず問題なく掴めます。
Octopus・決済・オープンなインターネット——香港の実務

Octopus とか支払いも eSIM があれば大丈夫?

はい。データさえあれば Octopus を iPhone に入れて改札も店も回せます。AlipayHK も WeChat Pay も使えます。
まず決済。香港は交通も小売も Octopus (八達通) が主役で、旅行者は物理カードのほか iPhone / Apple Watch の Apple ウォレットに Octopus を追加して改札もコンビニも回せます。観光客向けは初期チャージ HK$100+デポジット HK$50 が目安で、海外発行の Mastercard / Visa / UnionPay などで入金できます (Octopus 公式)。加えて AlipayHK・WeChat Pay HK の QR がほぼ全域で使え、コンタクトレスの Visa / Mastercard も広く通ります。配車は Uber がグレーながら稼働、連絡は WhatsApp が主軸です。
そして香港最大の特徴が オープンなインターネットです。香港は中国本土のグレートファイアウォール (金盾) の外にあり、Google・LINE・WhatsApp・Instagram・YouTube がそのまま使えます。中国本土から香港に来た人が「ネットが自由」と感じるのはこのためです。WhatsApp や FaceTime の音声・ビデオ通話も通常どおり動きます。国家安全維持法 (NSL) 以降、一部のサイト (HKChronicles など) が遮断された事例はありますが、公開されたブロックリストは無く、旅行者が日常的に使うサービスは基本そのまま利用できる、というのが実態です (背景)。
eSIM 利用時のセキュリティと端末プライバシー
香港の観光地でもカフェやホテルの無料 Wi-Fi は広く提供されていますが、公共 Wi-Fi は中間者攻撃や偽 AP のリスクがあり、決済や銀行アプリのログインは避けるのが定石です。eSIM で常時 5G/4G を確保しておけば Wi-Fi に依存せずに済むのが構造的な利点。Saily や Nomad のアプリには広告・マルウェア URL ブロックが標準装備で、OS の DNS を触らずにひと通りの防御が効きます。
もう一点、2026 年の新しい実務として 端末プライバシーに触れておきます。在香港アメリカ総領事館は 2026 年 3 月に、当局から端末のパスワードや復号の提供を求められた際に拒否すると罪に問われうる旨のセキュリティ通知を出しました。旅行者が過度に心配する必要はありませんが、私は渡航前に重要サービスをパスキー / ハードウェアキーの多要素認証へ寄せ、端末内の機密情報を最小化しておく点検を必ず入れています。オフライン地図と緊急連絡先の控えをローカル保存しておくのも小さな備えです。
よくある質問
香港の現地 SIM と travel eSIM、どちらが良いですか?
香港はどちらも簡単に手に入りますが、現地 SIM は 2023 年からパスポート提示による実名登記 (RNR) が必要です。数日の旅行で日本の番号を保ったまま着いた瞬間から使いたいなら、出発前に有効化できる travel eSIM が身軽です。香港+マカオ+中国本土をまたぐ長期周遊なら、CMHK のコンボ現地 SIM が便利な場面もあります。
香港で LINE や Google は使えますか?
使えます。香港は中国本土のグレートファイアウォールの外にあり、LINE・Google・WhatsApp・Instagram・YouTube はそのまま利用できます。WhatsApp や FaceTime の通話も通常どおり動きます。
香港でも IMEI 登録は必要ですか?
いいえ。香港にはトルコやインドネシアのような旅行者向けの IMEI 登録義務はありません。SIM フリー端末であればそのまま使えます。
香港の SIM 実名登記 (RNR) は旅行者にどのくらい手間ですか?
現地 SIM を買うときにパスポートを提示し、店頭で係員が目視確認するだけで即日です。1 人あたり最大 10 枚まで登録できます。ただし香港特別行政区パスポートや BN(O) パスポートは本人確認書類として使えません。travel eSIM を使えばこの手続き自体が不要です。
Octopus (八達通) は eSIM でも使えますか?
使えます。Octopus は SIM とは独立した仕組みで、iPhone / Apple Watch の Apple ウォレットに追加すれば、travel eSIM でデータを確保したまま改札や店舗の決済に使えます。海外発行カードで初期チャージとデポジットを入金できます。
どの eSIM が香港でおすすめですか?
短期都市観光・プライバシー重視なら Saily (クーポン CAIRNR6205 で $5 OFF)、マカオや本土まで周遊するなら Nomad (ILEXBDNSXSBA で $5 OFF)、最安割り切りなら esim4travel (cairnroam(取得準備中)で 10% OFF) です。
日本のキャリアで買ったスマホでも使えますか?
eSIM 対応機 (iPhone XS 以降、Pixel 6 以降、Galaxy S20 以降など) であれば使えます。ただしキャリアの SIM ロックがかかっていると使えないため、事前に解除しておいてください。香港は主要バンドを広く整備しているので、近年の端末なら 5G まで概ね問題なく使えます。
まとめ——香港旅行・出張に最適な eSIM の選び方
香港での eSIM 利用は、「難しいから」ではなく「簡単な香港をさらに身軽にするため」に選ぶ、というのが私の現場結論です。現地 SIM もコンビニで買えますが、実名登記のパスポート提示と番号切替が伴います。海外発行 eSIM ならローミング扱いで登記も IMEI 登録も不要、日本の番号を保ったまま着いた瞬間から使え、しかも香港はネットが自由で Google も LINE もそのまま。プロバイダは旅行スタイルで選び分けてください。
- 短期都市観光・プライバシー重視: Saily (
CAIRNR6205で $5 OFF) - マカオ・本土まで周遊: Nomad (
ILEXBDNSXSBAで $5 OFF) - 最安割り切り: esim4travel (
cairnroam(取得準備中)で 10% OFF)
料金・容量・使い方の 3 点で自分に合う 1 社を 出発前に確定させ、QR まで取り切っておく。これだけで香港到着直後の通信の不安はほぼ消えます。困ったときの問い合わせは お問い合わせフォーム からどうぞ。
参考文献
- OFCA (通訊事務管理局) — SIM Card Real-name Registration Programme — 2023 年 2 月完全施行、訪港者はパスポートで登記
- 香港政府 — 立法会 LCQ13 (SIM 実名登記) — 1 人 10 枚上限と手続きの公式説明
- Mobile World Live (OFCA 統計) — Hong Kong 5G penetration — 契約数 2,723 万・普及率 351%・5G 約 760 万
- Ookla — Speedtest Global Index (Hong Kong) — モバイル中央値ダウンロード
- Opensignal — Hong Kong Mobile Network Experience — CMHK が 5G 最速、SmarTone がカバレッジ最良
- Octopus (八達通) — Octopus on iPhone/Apple Watch for tourists — 旅行者の Octopus 追加と入金
- Internet censorship in Hong Kong — 香港は金盾の外、主要サービスは利用可
- GSMA — The Mobile Economy — アジア太平洋のモバイル普及・5G 見通し
最終更新日: 2026-07-22

